恋愛にも人間関係にも疲れたエンジニア・村田元気が、オフ会で出会った女性と、いきなりラブホへ——。
始まったのは、恋人でもセフレでもない、“フリフレ”という不思議な関係だった。そんな、いびつでリアルな2人の距離に、目が離せなくなる。
原作は、SNSを中心に話題となった『こういうのがいい』(双龍/集英社)。2023年にABCテレビで実写化され、現在はDMM TVやU-NEXTなどで配信中。
“ちょうどいい関係”の危うさを、覗き見るようなドラマだ。
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作品概要
在宅エンジニアの村田元気(西山潤)は、束縛の強い元カノとの関係にぐったりしていた。 一方、ファミレスで働く江口友香(田中美麗)は、価値観を押し付けてくる恋人に辟易している。
そんな2人が出会ったのは、オンラインゲームのオフ会。何となく話が合って、何となく意気投合して、そのままラブホテルへ。
「付き合うわけじゃないけど、また会おうか」恋人でもセフレでもない、“フリーダムフレンド”としての奇妙な関係が始まった。
配信開始 | 2023年10月(ABCテレビ) |
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視聴可能サービス | DMM TV/U-NEXT/Hulu ほか |
- キャスト:西山潤、田中美麗、岸明日香、冨手麻妙、青山凌大、ほしのディスコ、大谷凜香
- 制作国:日本
- 放送:ABCテレビ(2023年10月〜12月)
- 原作:双龍『こういうのがいい』(集英社「グランドジャンプめちゃ」連載)
- 脚本・監督:石橋夕帆
- 主題歌:ルンヒャン「UNLIKE」
- 恋愛や結婚の「正しさ」に縛られたくない
- 「恋愛ドラマのテンプレ」より、現代の空気に近いリアリティを求める
- 『ゆうべはお楽しみでしたね』『大豆田とわ子と三人の元夫』などの人間関係の“余白”を描くドラマに惹かれる方に。
- 誰かと関わりたいけど、重いのは無理という感覚を持つ人
- 一気見というより“噛みしめながら観たい”作品を探している

在宅勤務のエンジニア。恋愛に疲れ、束縛されない関係を求める素朴な青年。

ファミレスで働く女性。性にも人付き合いにもドライな態度を見せるが、心の奥は繊細。

元気の職場の上司。ちょっとズレた言動で場をかき乱すが、どこか憎めない存在。

友香のバイト先の後輩。恋愛に不器用で、空回りしがちな年下男子。
“恋愛ってこうあるべき”がしんどい人に効く

このドラマが刺さるのは、恋愛そのものに夢中な人じゃない。たぶん、“恋愛ってこうあるべき”みたいな空気に、ちょっと疲れてる人だ。
「毎日連絡すべき」「セックスするなら責任を」「好きじゃなきゃ付き合っちゃダメ」——そんな“恋愛の正解”みたいなものに、自分の気持ちがついていかなくなる瞬間って、誰にでもある。
その関係性の“ゆらぎ”を、主演の西山潤と田中美麗がすごく自然に演じている。2人のやりとりは、セリフというより“生活の中の会話”。気まずい間も、笑いも、ちょっとした嫉妬も、全部リアル。
これは、ただのラブストーリーじゃない。「誰かとどう関わるか」「どういう距離が心地いいのか」——そんなことを考えさせられる、妙にリアルな物語だ。
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原作者も「ちゃんと面白い」と太鼓判
原作は双龍による同名漫画。恋人でもセフレでもない“第3の関係”を描いたこの作品は、連載当初からSNSで共感を集め、じわじわ話題になった。
作者自身もドラマ化を「ちゃんと面白い」と評しており、空気感や感情の温度差が見事に再現されている。
原作ファンにありがちな“映像化に対する身構え”を、いい意味で裏切ってくれる仕上がり。むしろ、ドラマ版をきっかけに原作を読み返したくなる人も多いはず。
原作未読でもすんなり入り込めて、読者なら「わかってるな…」と思える。そんなバランス感覚のうまさも、この作品の見どころのひとつだ。
実際の感想は…?
配信状況|主要VODサービス比較
まとめ|名前のない関係にも、ちゃんと物語はある。
『こういうのがいい』は、派手な展開も、とびきりのラブもない。
でも、誰かと一緒にいたい気持ちや、踏み込めない距離感には、確かなリアルがある。
“ちゃんとした関係じゃないとダメ”なんて、誰が決めた?
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恋愛に疲れた夜に、ふっと観たくなるドラマ。そんな一本として、覚えておいて損はない。
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