登下校の不安を解消!GPS端末とスマホの違いとは?

子どもが小学校に入学すると、多くの保護者が直面するのが「登下校の安全」に対する不安です。特に1年生のうちは道に迷ったり、交通事故や不審者との接触など、さまざまなリスクが頭をよぎります。

そんな中、子どもを見守る手段として注目されているのが「GPS端末」と「スマートフォン」。どちらも位置情報を把握できる便利なアイテムですが、それぞれにメリット・デメリットがあり、どちらを選べばよいのか迷っている方も多いのではないでしょうか?

本記事では、登下校時の見守りを目的とした場合の「GPS端末」と「スマホ」の違いについて、機能面・コスト・安全性などの観点から比較しながら解説します。

見守りに使える2つの選択肢:GPS端末とスマホ

子どもの位置情報を確認する手段として、主に以下の2つがあります。

■ GPS端末(見守り専用機)

子どもの見守り専用に作られた小型の端末。位置情報の送受信、エリア通知、緊急ブザー、音声通話など、見守りに特化した機能を搭載しています。

■ スマートフォン(子ども向け携帯)

一般的なスマートフォンにGPSアプリを入れて位置確認をする方法。小学生向けのキッズスマホやフィルタリング機能付きスマホも多く存在します。

では、それぞれの違いを具体的に見ていきましょう。

1. 【機能面】どんな見守りができるか?

機能GPS端末スマートフォン
位置情報の確認◎(自動更新)◎(アプリで確認)
エリア通知(ジオフェンス)△(アプリ次第)
SOS発信・防犯ブザー◎(物理ボタン付き)△(アプリ内で対応)
音声通話△(機種により可)
メッセージ機能×◎(LINE等)
インターネット接続×
ゲーム・SNS×◎(フィルタリング必要)
ポイント
  • GPS端末は「見守り」に特化しており、余計な機能がないため安心。
  • スマホは多機能で便利だが、機能が多すぎてリスク管理が必要。

2. 【安全性・トラブル回避】リスクはどれくらい?

■ GPS端末の安全性

GPS端末はネット接続ができないため、ネットいじめやSNSトラブルの心配がほとんどありません。また、防犯ブザーが物理ボタンでついているモデルが多く、緊急時に子どもが直感的に操作できるというメリットもあります。

■ スマホの安全性

スマホは便利な反面、使い方次第でトラブルに巻き込まれるリスクが高いです。YouTubeの長時間視聴、知らない人とのSNS接触、課金トラブルなど、親が管理していないと問題になることも。小学生にスマホを持たせるなら、フィルタリング・使用時間の制限・定期的な話し合いが必須です。

3. 【学校との相性】校則やルール面での違い

多くの小学校では、スマホの校内持ち込みを禁止しています。これは「トラブルを避けるため」という理由からであり、たとえキッズスマホでも対象になる場合があります。

一方、GPS端末はあくまで「見守り専用機器」として認識されており、持ち込みが許可されている学校が多いです。ランドセルに入れておくだけで安心感が得られる点も保護者に好評です。

4. 【費用面】ランニングコストの違い

項目GPS端末スマートフォン
本体価格約5,000~15,000円約10,000~30,000円(端末代)
月額利用料500~1,000円程度1,000~3,000円程度(通信料)

GPS端末はランニングコストが安く、初めての見守りアイテムとして導入しやすい価格帯です。スマホは機種やキャリアによって大きく差があり、費用がかさみやすい傾向があります。

5. 【子どもの年齢・性格で使い分けるのがベスト】

GPS端末とスマホのどちらが優れているかは、子どもの年齢や家庭の方針、性格によって変わります。

こんな家庭にはGPS端末が向いている
  • 小学校低学年(1~3年生)
  • スマホを持たせるのはまだ早いと考えている
  • 必要最小限の見守り機能があればよい
  • ネットトラブルを避けたい
こんな家庭にはスマホが向いている
  • 小学校高学年(4~6年生)
  • 習い事や塾の連絡手段が必要
  • 自立を促すために通信手段も持たせたい
  • 家族間での連絡をLINEなどで行いたい

まとめ:登下校の見守りにはGPSがベストな選択肢かも

登下校中の子どもを「見守る」という点においては、GPS端末の方が機能面・安全面・コスト面でバランスが取れており、導入しやすい選択肢です。スマホは便利な反面、使い方に注意が必要で、家庭でのルール作りが重要となります。

まずは小学生の間はGPS端末を使い、段階的にスマホに移行するというスタイルが、現代の子育てにおいてもっとも安心かもしれません。

子どもの安全と成長を両立させるために、家庭の環境や教育方針に合ったツールを選びましょう。